Neil Young
初めて聴いたのは「CSN&Y」の「Deja Vu」というアルバムに収録されていた「Helpress」という曲だった。この人も一度聴いたら忘れられない、インパクトのある声の持ち主だ!その独特な歌声が、Neil Youngの作るメロディ、演奏と重なると、恐ろしいほどの説得力をもって迫ってくる!今回は現在もアルバムをリリースし続けるNeil Youngを聴いてみよう!
冒頭に出てきた「CSN&Y」とは、「Crosby, Stills, Nash & Young」の略で、各メンバーの頭文字をとってこう呼ばれる。もともとは「Crosby, Stills & Nash(CS&N)」の3人での活動が先にあり、この3人でのアルバムも何枚かリリースされている。そこに、ある時期だけ加わったNeil Youngを含めた形が「CSN&Y」ということ。ちょっとややこしいかな。メンバーのCrosbyこと、David Crosbyは前々回にここで紹介した、元The Byrdsのギターと歌を担当していた人。NashことGraham Nashはイギリスのバンド、The Holliesのギタリスト。StillsことStephen Stillsは以前Neil Youngと組んでいたBuffalo Springfieldというバンドの中心人物。それぞれのメンバーが有名なバンド出身というのも話題になり、アルバム「Deja Vu」は予約だけで200万枚という売り上げを記録し、大ヒットした。
-Deja Vu / CSN&Y-
このアルバムを聴くと本当に懐かしい。18歳の頃の自分を思い出してしまう、そんなオレの中の1枚だ。各メンバーそれぞれ2曲ずつとJoni Mitchell作の「Woodstock」、Stephen Stills、Neil Young共作の「Everybody I Love You」の全10曲で構成されている。1970年リリース。
Buffalo Springfield、CSN&Y、ソロになってからの膨大な作品など、Neil Youngの曲が聴ける作品はかなりの数になり、「一体、どれから聴いたらいいのか、、、」と思っているそんな人には、まず「After The Gold Rush」と「Harvest」という2枚のアルバムを勧めたい。どちらもソロ活動を始めた初期の作品で、Neil Youngという人の活動の原点がギッシリ詰まっている。とくに「Harvest」は1972年の年間アルバムチャートでも第1位に選ばれたアルバムで、収録されているシングル曲「Heart Of Gold(邦題:孤独の旅路)」も全米1位になっている。
-After The Gold Rush-
ソロ(Buffalo Springfieldをやめてからの活動)になってからの3作目。名曲「Only Love Can Break Your Heart」をはじめ、「Southern Man」、「Don’t Let It Bring You Down」、「I Believe In You」など心に残る曲が多数収録されている。1970年リリース。
-Harvest-
いきなりピンク色のスーツを着て全編ロカビリーのアルバムを作ったり、Pearl Jamとともに爆音ギターが炸裂しているアルバムを作ったり、かと思えば、とても内向的なアルバムがあったりと、そのときそのときの自分の気持ちに正直な活動をしてきたNeil Young。そんな姿勢がNeil Youngの最大の魅力だろう。
-Le Noise-
初掲載:2009.07.27.
加筆、修正:2011.08.26.
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