2010.11.12 (Fri)
これもブルース 第7回「SOULという名のブルース!」
Lowell Fulson (Lowell Fulsomと表記してる時代もある)

「ブルースの眠れる巨人」といわれているLowell Fulson。この人を知ったのは、本当につい最近のこと(連載当時)。まだこの連載が始まる前、知ってか知らずかある日のこと、スタジオに行くとトータス松本氏が「これ、貸したるわ。ひさびさに聴いたけど、すっごいわかりやすかったわ。」とブルース・デラックスなるCD10枚組のBOXセットを貸してくれたのだ。いろんな人のインタビューあり、詳細なデータありと、初心者のオレにはまさにうってつけだった。
家に帰り1枚ずつ聴きながら「ふーん、なるほど」とか、「うわっ、Muddy Watersのこの曲のスタジオバージョン初めて聴いたっ!」とか、独り言をブツブツと言いながら聴いてると、なにやら聴き覚えのある曲が。「あれ?この曲なんで?」と出てきたのはLowell Fulsonが歌う「Tramp」だった。もちろんOtis ReddingとCarla Thomasのデュエットっでおなじみのこの曲なんだが、原曲があったとは知らなかった。しかも、この曲以降、収録されている曲がどれもオレの好きな感じで素晴らしかった!さすがブルースの眠れる巨人!
-Tramp-

1967年リリースのこのアルバム。内容は最高だ!「トテトテペキーン」という独特の単音のギターフレーズを聴いた瞬間、「!!!!!」となったオレに拍手を送りたい(なんで?)。そう、ギターがしゃべっているのだ。オレが言っていることが大げさでないのが聴いてもらうと良くわかる。無駄のないバックの演奏といい最高に好きなアルバムだ!
-Soul-

1966年リリースなのでTrampの前作にあたるこのアルバム。オレが購入したものはTrampとの最強の2in1で発売されていたものなので、ジャケット写真のLowell Folsonの写真が小さくなってしまったのだが、よく見るとこの写真は傑作だ!いやいや、内容もTrampに負けず劣らず最高の内容になっている!
ブルースやけど「SOUL」、、、。
Magic Samのアルバムも「West Side Soul」というタイトルやったし、、、。
じゃあ、
あらためて「ブルース」ってなんなんやろう?
思うに、音楽の呼び方(ブルースとかR&Bとか)は、ただの便宜上のもんで、その人の音楽とは本来は関係ないように思ってきたことと、好きなものと嫌いなものはとてもはっきりしてるということ。スピーカーの向こうから「オレはこうだー!」とか「ワタシはこうよー!」と訴えかけてくるエネルギーが、どの人もハンパじゃなく強烈なのだ。しかも一音一音に説得力がちゃんとある。好みがはっきりするというのはそういうことだろう。
では、そういう「音」はどうやったら出せるようになるのかしら?
探求は続くよどこまでも。
これもブルース。
初掲載:2008.01.18.
加筆、修正:2010.11.12.

「ブルースの眠れる巨人」といわれているLowell Fulson。この人を知ったのは、本当につい最近のこと(連載当時)。まだこの連載が始まる前、知ってか知らずかある日のこと、スタジオに行くとトータス松本氏が「これ、貸したるわ。ひさびさに聴いたけど、すっごいわかりやすかったわ。」とブルース・デラックスなるCD10枚組のBOXセットを貸してくれたのだ。いろんな人のインタビューあり、詳細なデータありと、初心者のオレにはまさにうってつけだった。
家に帰り1枚ずつ聴きながら「ふーん、なるほど」とか、「うわっ、Muddy Watersのこの曲のスタジオバージョン初めて聴いたっ!」とか、独り言をブツブツと言いながら聴いてると、なにやら聴き覚えのある曲が。「あれ?この曲なんで?」と出てきたのはLowell Fulsonが歌う「Tramp」だった。もちろんOtis ReddingとCarla Thomasのデュエットっでおなじみのこの曲なんだが、原曲があったとは知らなかった。しかも、この曲以降、収録されている曲がどれもオレの好きな感じで素晴らしかった!さすがブルースの眠れる巨人!
-Tramp-

1967年リリースのこのアルバム。内容は最高だ!「トテトテペキーン」という独特の単音のギターフレーズを聴いた瞬間、「!!!!!」となったオレに拍手を送りたい(なんで?)。そう、ギターがしゃべっているのだ。オレが言っていることが大げさでないのが聴いてもらうと良くわかる。無駄のないバックの演奏といい最高に好きなアルバムだ!
-Soul-

1966年リリースなのでTrampの前作にあたるこのアルバム。オレが購入したものはTrampとの最強の2in1で発売されていたものなので、ジャケット写真のLowell Folsonの写真が小さくなってしまったのだが、よく見るとこの写真は傑作だ!いやいや、内容もTrampに負けず劣らず最高の内容になっている!
ブルースやけど「SOUL」、、、。
Magic Samのアルバムも「West Side Soul」というタイトルやったし、、、。
じゃあ、
あらためて「ブルース」ってなんなんやろう?
思うに、音楽の呼び方(ブルースとかR&Bとか)は、ただの便宜上のもんで、その人の音楽とは本来は関係ないように思ってきたことと、好きなものと嫌いなものはとてもはっきりしてるということ。スピーカーの向こうから「オレはこうだー!」とか「ワタシはこうよー!」と訴えかけてくるエネルギーが、どの人もハンパじゃなく強烈なのだ。しかも一音一音に説得力がちゃんとある。好みがはっきりするというのはそういうことだろう。
では、そういう「音」はどうやったら出せるようになるのかしら?
探求は続くよどこまでも。
これもブルース。
初掲載:2008.01.18.
加筆、修正:2010.11.12.
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