Lowell George - Gt. Vo.
Richard Hayward - Drums
Paul Barrere - Gt. Vo.
Sam Clayton - Congas
Kenny Gradney - Bass
Bill Payne - Keyboads
現在のメンバー
Paul Barrere
Sam Clayton
Kenny Gradney
Bill Payne
Fred Tackett - Gt.
Gabe Ford - Drums
初めて聴いたのは、おそらく18か19才の頃だったと思う。アメリカン・ロックが好きな友人にCSN&YやRy Cooderなど教えてもらったときに、Little Featの「Sailin'Shoes」も録音してもらったのだが、、、まぁ、、、全然と言っていいほど好きにはなれなかった。いや、このアルバムに収録されている「Willin'(名曲だぁ!)」は大好きだったのでそれ以外の曲はまったくピンとはこなかった。
それから、月日が経ち、年月が過ぎて、New Orleansの音楽など自分なりに探して聴くようになったとき、目の前に出てきたのがLittle Featだった。
-Sailin’ Shoes-
1972年リリースの2ndアルバム。独特なイラストは「Neon Park(本名 Martin'Muller)」なるアメリカのイラストレーターによるもの。以降Little Featのアルバムカヴァーは彼のイラストだ。ファーストアルバムにも収録されていた名曲「Willin'」をリテイク。最初に聴いたのがこのアルバムのテイクだったのもあり、オレは断然こちらの「Willin'」のほうが好きだ。「Teenage Nervous Breakdown」のドラムにはまったくもってシビレるぜぇぇぇえええ!
-Dixie Chicken-
おそらくLittle Featの中で1枚選ぶとしたら、このアルバムを選ぶ人が多いと思われるそんな大名盤がこれだ!上記の「Sailin'Shoes」に続いて、翌年1973年にリリース。タイトル曲「Dixie Chicken」はオレの課題曲の一つ。他にも「Two Trains」、「Fat Man In The Bathtub」など名曲多数。Little Featを初めて聴くという人には自信を持って勧める1枚!
-Waiting For Columbus-
Blues、New Orleans Music、Tex Mex、Jazz、Rock and Roll、などなどあらゆる音楽を噛み砕いて、詰め込まれたものが「Little Feat」なんだと、ここ最近思うようになった。是非とも聴いて見て欲しい。
2010.12.01.
The Kinks are
Ray Davies - Vo. Gt.
Dave Davies - Vo. Gt.
Mick Avory - Drums
Bass-
Pete Quaife
John Dalton
Andy Pyle
Jim Rodford
あまり耳なじみのない「kink」という英単語に複数形の「S」がついてる「The Kinks」。どういう意味なのか辞書を引いてみると「1-もつれ、ねじれ、2-ひねくれ、へそ曲がり、風変わりなところ」となっている。そう言われるとそういう風に聴こえてくるThe Kinksの曲達。今回は実の兄弟が中心になっているバンド、The Kinksにまつわる思い出話し。
-Something Else-
高校生の頃に組んでいたバンドはDavid Bowieのコピーをしたり、The Beatlesのコピーもやったり、The WhoやThe Jamのコピーもやっていた。The Jamのサードアルバム「All Mod Cons」に収録されていた「David Watts」を聴いて、その曲のオリジナル、The Kinksを知ったという人は、きっとオレだけじゃないと思う。そんな
きっかけでアルバム「Something Else」を聴いたのはこの頃だ。
なんとも独特な雰囲気を持つRay Daviesの作り出す曲と歌声に吸い込まれるように、The Kinksの世界にスーッと入って行った。オレの頭の中にどんよりとした曇り空が漂っているイギリスの空を想像させてくれたこのアルバムは、高校時代、本当によく聴いた。超名曲「Waterloo Sunset」収録!1967年リリース。
-The Village Green Preservation Society-
-Phobia-

その後も、The KinksのあんなCDやこんなレコードを買ったり、借りたりしながら聴いていたそんなある日のこと、仕事の関係で東京に住んでいた2番目の兄が「博幸、お前これ聴いた?」と差し出したのは当時のThe KInksの最新アルバム「Phobia」だった。レコード会社をいろいろと変わり、音楽性もいろいろと変わっていたThe Kinksの最新アルバムに、正直いうとあまり興味をそそられはしなかったが、「この曲むっちゃええぞ!」と聴かしてくれたアルバムラストの曲「Scattered」は、そんなオレのしょうもない考えをブチ壊してくれるほどの名曲だった!この曲を聴くと、自転車で行き来できる距離に住んでいた兄のアパートの部屋を思い出す。
最近、CD6枚組のアンソロジーボックスセット「Picture Book」が出たり、RayさんとDaveさん揃っての活動再開という噂もチラホラと聞く、The KInks(連載当時)。ステージ上で殴り合うことがあるくらい中が悪い兄弟とは言われているけど、すばらしい名曲を作り歌ってきたのも、その兄弟というのは間違いのないこと。
初掲載:2009.02.20.
加筆、修正:2010.11.26.

「ブルースの眠れる巨人」といわれているLowell Fulson。この人を知ったのは、本当につい最近のこと(連載当時)。まだこの連載が始まる前、知ってか知らずかある日のこと、スタジオに行くとトータス松本氏が「これ、貸したるわ。ひさびさに聴いたけど、すっごいわかりやすかったわ。」とブルース・デラックスなるCD10枚組のBOXセットを貸してくれたのだ。いろんな人のインタビューあり、詳細なデータありと、初心者のオレにはまさにうってつけだった。
家に帰り1枚ずつ聴きながら「ふーん、なるほど」とか、「うわっ、Muddy Watersのこの曲のスタジオバージョン初めて聴いたっ!」とか、独り言をブツブツと言いながら聴いてると、なにやら聴き覚えのある曲が。「あれ?この曲なんで?」と出てきたのはLowell Fulsonが歌う「Tramp」だった。もちろんOtis ReddingとCarla Thomasのデュエットっでおなじみのこの曲なんだが、原曲があったとは知らなかった。しかも、この曲以降、収録されている曲がどれもオレの好きな感じで素晴らしかった!さすがブルースの眠れる巨人!
-Tramp-

1967年リリースのこのアルバム。内容は最高だ!「トテトテペキーン」という独特の単音のギターフレーズを聴いた瞬間、「!!!!!」となったオレに拍手を送りたい(なんで?)。そう、ギターがしゃべっているのだ。オレが言っていることが大げさでないのが聴いてもらうと良くわかる。無駄のないバックの演奏といい最高に好きなアルバムだ!
-Soul-

1966年リリースなのでTrampの前作にあたるこのアルバム。オレが購入したものはTrampとの最強の2in1で発売されていたものなので、ジャケット写真のLowell Folsonの写真が小さくなってしまったのだが、よく見るとこの写真は傑作だ!いやいや、内容もTrampに負けず劣らず最高の内容になっている!
ブルースやけど「SOUL」、、、。
Magic Samのアルバムも「West Side Soul」というタイトルやったし、、、。
じゃあ、
あらためて「ブルース」ってなんなんやろう?
思うに、音楽の呼び方(ブルースとかR&Bとか)は、ただの便宜上のもんで、その人の音楽とは本来は関係ないように思ってきたことと、好きなものと嫌いなものはとてもはっきりしてるということ。スピーカーの向こうから「オレはこうだー!」とか「ワタシはこうよー!」と訴えかけてくるエネルギーが、どの人もハンパじゃなく強烈なのだ。しかも一音一音に説得力がちゃんとある。好みがはっきりするというのはそういうことだろう。
では、そういう「音」はどうやったら出せるようになるのかしら?
探求は続くよどこまでも。
これもブルース。
初掲載:2008.01.18.
加筆、修正:2010.11.12.
The Ramsey Lewis Trio / The Young -Holt Unlimited
あまり聞き慣れないバンド名(グループ名か!)だと思うけど、Ramsey Lewisという人の名前はどこかで聞いたことがある人もいるのでは。
シカゴ出身のピアニスト、Ramsey Lewisは1956年、BassのEldee YoungとDrumsのIsaac “Redd” Holtと「The Ramsey Lewis Trio」を結成。ブルースの名門レーベル、Chessレコーズからデビュー。1965年にリリースしたライヴ・アルバム「The In Crowd」が大ヒット。このヒット曲を境にBassのEldee YoungとDrumsのIsaac “Redd” Holtは離脱し、「The Young Holt Trio(のちのThe Young-Holt Unlimited!)」を結成し、"Wack Wack"や"Soulful Strut"などヒットを出す。一方、Ramsey LewisはBassにCleveland Eaton、DrumsにMaurice White(のちのEarth, Wind, & Fireのリーダー!)と共に新たなThe Ramsey Lewis Trioを始動。1970年にはDrumsがMaurice WhiteからMaurice Jenningsへ。以降メンバーチェンジを繰り返しながら、バンド名義も現在の「Ramsey Lewis」へ。
ざっと経歴を紹介したが、どんな音楽かと言うと、「とてもわかりやすいJazz/Soul Instrumental 」というのが一番良いだろうか。Jazzのスタンダードナンバーあり、古いNew Orleansのナンバーあり、当時流行のPopsのカヴァーがあったりと、常にポピュラーミュージックを意識していたように思う。そういう意味では前回のBooker T. & The M.G.'sと同じものを感じるのはオレだけか?The Ramsey Lewis Trioはオレの中では「Jazz」という音楽をとても身近に感じさせてくれた素敵なバンドだ!
The In Crowd / The Ramsey Lewis Trio-
アルバムThe In Crowdを初めて聴いたのは、もう10数年も前のこと。当時はかなり背伸びして聴いていたのもあり、全然おもしろさはわからなかったのだが、ウルフルズのサポートピアノマンでおなじみの、伊東ミキオ氏と一緒に「The In Crowd」を演奏してから興味が深まったのは間違いない。それから、このトリオのリズム隊が大好きになりThe Young-Holt Unlimitedを聴くようになったのもオレの中では当然の流れだった。
-Wack Wack / The Young Holt Trio-
表題曲、「Wack Wack」は「The In Crowd」をさらにソウルミュージックに寄せたとでも言ったら良いのか、痛快なナンバーで聴いているだけで楽しくなってくるそんなゴキゲンなナンバーだ!!!一度、自分のイベントでも演奏したのだが、また機会があったら演奏したい曲ナンバー1だ!!!写真左がIsaac "Redd" Holt、手前がEldee Young、その後ろがPianoのHysear Don Walker。このアルバム以降バンド名が「The Young-Holt Unlimited」に。
-Soulful Strut / The Young-Holt Unlimited-
オレはドラマーなので、どうしてもそのバンドのドラマーが気になってしまうのだが、このIsaac "Redd" Holtの叩き出す歯切れよいサウンドとビートは今聴いてもなんの遜色もなく、かなり過小評価されているとオレは思う。確実にもっと評価されて良いと思うドラマーの一人だ。そういう意味でもオレの中での「The Ramsey Lewis Trio」といえば、やはり最初の3人のときの音源になってしまうのは仕方のないこと。アルバムは他にも比較手に入りやすい「In Chicago + Stretching Out」や、「At The Bohemian Caverns」などもあるので、興味のある方は聴いてみて欲しい。
2010.11.01.
Van Morrison 本名 George Ivan Morrison
「ベルファスト(北アイルランドの首都)のThe Rolling Stones」と言われていたバンド「Them(ゼム)」のヴォーカリストから出発し、現在に至るまで地道に、確実に自分の音楽を作ってきた人。今回紹介するVan Morrisonはそんな人だ。
高校生の頃、David Bowieのコピーバンドをやっていたこともあって、当然ながらDavid Bowieのレコードをよく聴いていた。中でも「Pin Ups」というカヴァー曲ばかりのアルバムには、The Whoや、The Kinks、Pretty ThingsなどDavid Bowieが影響を受けた曲とともに、Themの大ヒット曲「Here Comes The Night」も収録されていた。David Bowieのヴァージョンはいま聴くと、かなりドラマチックに仕上げられていて、それはそれでオレは好き。
-Pin Ups/David Bowie-
1973年リリースの全編カヴァーで構成されているアルバム。David Bowieがどんな人達に影響を受けたのかが良くわかる1枚。中でもオーストラリア出身のバンド、The Easybeatsはこのレコードで知って大好きになり、彼らのレコードが欲しくて中古レコード屋さんを探しまわったもんだ。Themの「Here Comes The Night」は2曲目に収録されている。
そんな経緯もあり、当時一緒にバンドをやっていたギターの山本くんに「Them」のレコードを録音してもらい、初めてVan Morrisonの声を聴いたときの衝撃たるや!!!The Rolling StonesのMick Jaggerも、The Animalsのヴォーカル、Eric Burdonも霞んでしまうほどのインパクトだった!そんなインパクトのある声とは裏腹に、ジャケットに写っている風貌のなんとも地味なこと。そんなギャップがよけいに好きになった。中でも一番聴いたのは「Them Again」という2ndアルバムだ。
-Them Again-
その後、Themを脱退したVan Morrisonは、単身アメリカに渡ってソロアルバムをリリースしていく。ソロ1stの「Astral Weeks」から「Moondance」、「Tupelo Honye」、Dr. Johnと一緒に作った「A Period Of Transition」と挙げればきりがないほど名盤だらけのVan Morrisonのアルバムの中から1枚だけ選ぶとしたら、やはり「Moondance」だろうか。初めてVan Morrisonを聴く人にはとても入りやすいアルバムだと思う。オレ自信もそうだった。その昔、ウルフルズに入って間もなく、ウルフルケイスケ氏にもらったカセットテープに録音されていたのが「Moondance」だった。当時、実家の自転車屋を手伝いながら、店先にラジカセをぶら下げてこのカセットテープを繰り返し聴いていたのを覚えている。
-Moondance-

去年もアルバム「Keep It Simple」をリリース(連載当時)したVan Morrison。地道に、確実に自分の音楽を探し続け、いまだに精力的な音楽活動を続けているVan Morrisonが言うところの「Keep It Simple」という言葉にはとても説得力がある。2009年2月には「Astral Weeks Live」というアルバムとDVDがリリースされるようだ(連載当時)。あぁ、日本でライヴやってくれないかなぁ。
-Keep It Simple-

ソロ通算33枚目のスタジオレコーディングアルバム。ジャケットの顔がどこか尊い僧侶に見えるのはオレだけだろうか。
-Astral Weeks Live-

まさか!!!そんなライヴが開催されようとは!!!!Van Morrisonファンの誰もが想像すらしていなかったはずだ!!!!!!永遠の名盤をライヴでも!!!!!
初掲載:2009.02.06.
加筆、修正:2010.10.22.
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