2011.01.07 (Fri)
これもブルース 第9回 不世出のブルースドラマー!
Sam Lay サム・レイ
Martin Scorsese監督が製作総指揮の「The Blues Movie Project」という、マニアにも初心者にも楽しめるブルースにまつわる映画が数年前に何本も公開されたのだが、その中の一つ「Godfathers and Sons (Marc Levin監督)」で、「世界最高のブルースドラマーで、Muddyとも共演。Paul Butterfield Blues Bandの結成メンバー!このニューポートでBob Dylan初のエレキ・ギター演奏の伴奏を!そんな伝説の男!不世出のSam Lay!」と高々と紹介され、ド派手な黄色のスーツで現れたのがこの人だった。
その後、Paul Butterfield Blues Bandのファーストアルバムを初めて聴いたのだが、先ほどの映画のときは「ふーん、そうなんや」くらいにしか思っていなかった自分が恥ずかしくなるくらい、このアルバムは素晴らしかった!!!
-The Paul Butterfield Blues Band-

先入観というものは怖いもので、ずいぶんと昔に聴いたときの印象があまり良くなく、やたらとギターソロが長いのがPaul Butterfield Blues Bandなんだと勝手に思い込んでいたので、それ以降全く聴かずにいたのだが、このファーストアルバムはそんなオレの先入観をブチ壊してくれた!!!Sam Layのキビキビとしたドラミングが気持ちいい!!!名盤だ!!!
-An Anthology : The Elektra Years-

上記のファーストアルバム以前の音源が収録されているこのベスト盤。もちろんドラムはSam Layだ!!!Little Walterの「Off The Wall」やJames Cottonの「One More Mile」、転がりまくるインスト「Nut Popper#1」など興味深い音源が収録されている!残念ながらSam Layがこのバンドに在籍していたのはファーストアルバムまでなのだが、その後は、ソロ名義のアルバムをけっこうリリースしているので興味のある方は聴いてみてほしい。
そうこうしていると、思いがけないところでこの人の名前を発見してしまった。Magic Samのアルバム、「Ann Arbor Blues Festival」のドラムが、なんとSam Layだったのだ!!!
-Ann Arbor Blues Festival / Magic Sam-

アルバムライナーノーツによるとライヴ当日、Magic Samは大遅刻で会場に到着したようだ。以下はその時の会話をオレなりに想像してみた。
主催者「おおー、来てくれたかー!!!サムー!!!」
Magic Sam「どうもすいません。家を出る直前にお腹が痛くなっちゃって、、、」
主催者「そうかそうか、じゃあ早いとこステージに上がって、、、あれ?2人なの???トリオ編成って聞いてたけど???」
Magic Sam「そうなんですよー、ちょっとドラマーが急用でこれなくなっちゃって、、、どうしようかなぁ、、、」
主催者「ええーっ!!!でもお客さんたち待ってるよ!!この場でキャンセルなんかしないでね!!!」
Magic Sam「ええ、わかってます。ちょっとだけ待っててもらえますか?」
とその場から消えたらしい。
その数分後、Sam Layを引き連れてステージに上がっていたという、、、。
この数分間に何があったのかはわからないが、おそらく別のバンドで出演していたSam Layが快く引き受けたのは間違いなさそうだ。
ドラマーは人間的にもプレイ的にも、「ノリ」が大事ということか。
目指すはそんなドラマー。
これもブルース。
初掲載:2008.02.15.
加筆、修正:2011.01.07.

Martin Scorsese監督が製作総指揮の「The Blues Movie Project」という、マニアにも初心者にも楽しめるブルースにまつわる映画が数年前に何本も公開されたのだが、その中の一つ「Godfathers and Sons (Marc Levin監督)」で、「世界最高のブルースドラマーで、Muddyとも共演。Paul Butterfield Blues Bandの結成メンバー!このニューポートでBob Dylan初のエレキ・ギター演奏の伴奏を!そんな伝説の男!不世出のSam Lay!」と高々と紹介され、ド派手な黄色のスーツで現れたのがこの人だった。
その後、Paul Butterfield Blues Bandのファーストアルバムを初めて聴いたのだが、先ほどの映画のときは「ふーん、そうなんや」くらいにしか思っていなかった自分が恥ずかしくなるくらい、このアルバムは素晴らしかった!!!
-The Paul Butterfield Blues Band-

先入観というものは怖いもので、ずいぶんと昔に聴いたときの印象があまり良くなく、やたらとギターソロが長いのがPaul Butterfield Blues Bandなんだと勝手に思い込んでいたので、それ以降全く聴かずにいたのだが、このファーストアルバムはそんなオレの先入観をブチ壊してくれた!!!Sam Layのキビキビとしたドラミングが気持ちいい!!!名盤だ!!!
-An Anthology : The Elektra Years-

上記のファーストアルバム以前の音源が収録されているこのベスト盤。もちろんドラムはSam Layだ!!!Little Walterの「Off The Wall」やJames Cottonの「One More Mile」、転がりまくるインスト「Nut Popper#1」など興味深い音源が収録されている!残念ながらSam Layがこのバンドに在籍していたのはファーストアルバムまでなのだが、その後は、ソロ名義のアルバムをけっこうリリースしているので興味のある方は聴いてみてほしい。
そうこうしていると、思いがけないところでこの人の名前を発見してしまった。Magic Samのアルバム、「Ann Arbor Blues Festival」のドラムが、なんとSam Layだったのだ!!!
-Ann Arbor Blues Festival / Magic Sam-

アルバムライナーノーツによるとライヴ当日、Magic Samは大遅刻で会場に到着したようだ。以下はその時の会話をオレなりに想像してみた。
主催者「おおー、来てくれたかー!!!サムー!!!」
Magic Sam「どうもすいません。家を出る直前にお腹が痛くなっちゃって、、、」
主催者「そうかそうか、じゃあ早いとこステージに上がって、、、あれ?2人なの???トリオ編成って聞いてたけど???」
Magic Sam「そうなんですよー、ちょっとドラマーが急用でこれなくなっちゃって、、、どうしようかなぁ、、、」
主催者「ええーっ!!!でもお客さんたち待ってるよ!!この場でキャンセルなんかしないでね!!!」
Magic Sam「ええ、わかってます。ちょっとだけ待っててもらえますか?」
とその場から消えたらしい。
その数分後、Sam Layを引き連れてステージに上がっていたという、、、。
この数分間に何があったのかはわからないが、おそらく別のバンドで出演していたSam Layが快く引き受けたのは間違いなさそうだ。
ドラマーは人間的にもプレイ的にも、「ノリ」が大事ということか。
目指すはそんなドラマー。
これもブルース。
初掲載:2008.02.15.
加筆、修正:2011.01.07.
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