MUSIC

2010.10.01 (Fri)
Booker T. & The M.G.''s

Booker T. Jones (Organ),
Steve Cropper (Guitar),
Donald "Duck" Dunn, Lewis Steinberg (Bass),
Al Jackson Jr. (Drums),


Otis ReddingやSam & Daveで有名な、アメリカはテネシー州のメンフィスにあったレコード・レーベル「STAX」。そもそもはこのスタジオのハウスバンドとしての出会いから「M.G.'s」として始まったようだ。なので前記のOtis Redding、Sam & Daveを始め、Staxレーベルのシンガーのバックトラックを演奏した曲数はハンパない。そんな猛者達のインストゥルメンタルが世の中にリリースされたのが1962年だった。

-Green Onions-


タイトル曲の「Green Onions」を聴いたことがない人は、おそらくいないんじゃないだろうか?と思うくらい、いろんなところで流れているし、インパクトの強い曲だ。もともとはM-6「Behave Yourself」のB面用の曲としてつくられたとのこと。曲のタイトルは「出来る限りファンキーなものにしよう!」と、当時のベーシスト、Lewis Steinbergのアイデアで「Onions(タマネギ)」を付けるのは決まっていたらしく、最初は「Funky Onions」と呼ばれていたようだ。 Booker T. & The M.G.'sの代名詞にもなっているこの曲「Green Onions」は当時のリズム&ブルースチャートでNo.1になっている。

Booker T. & M.G.'sのアルバムを初めて買ったのは1994年のこと。当時のウルフルズのプロデューサー、伊藤銀次氏に「『Melting Pot』ってアルバム聴いてみて。サンコン絶対好きだと思うよ!」と教えてもらったのがきっかけだった。銀次さんには本当にいろいろと教えてもらったなぁ。

-Melting Pot-


1曲目のタイトル曲は、もう、呆然とするしかない!しばらくは身動きがとれなくなるんじゃないか?と思うくらいの迫力で迫ってくる。他にも「Back Home」、「Chicken Pox」、「LA Jazz Song」、「Sunny Monday」など名曲多数。この4人での最後のアルバムになってしまったが、間違いなく名盤だ。1971年リリース。

-Doin' Our Thing-

1968年リリースのアルバム。あまり有名なアルバムではなく、オレも最近ようやく手に入れた(CDは入手困難だが、iTunes Storeに行くとこの他にも入手困難なM.G.'sの音源が売っているのでとてもありがたい!)。内容はThe Soul Survivorsで有名な「Expressway (To Your Heart)」をやっていたり、The Associationの「Never My Love」があったりとなかなか渋い選曲だが、タイトル曲の「Doin' Our Thing」はドラマーのために録音されたのだろうか?というくらい、Al Jacksonのすごさが本当に良くわかる曲だ。さぁ、練習、練習。

-We'll Get Over/The Staple Singers-

ゴスペル・コーラス・グループ、The Staple SingersがStaxレーベルに移籍して2枚目のアルバム。M.G.'sのギタリスト、Steve Cropperがプロデュースしている。もちろんリズムセクションもM.G.'sのリズム隊だ。Booker T. Jonesは参加していないようだが、このアルバムも名曲、名演がたくさん収録されている。ビックリしたのが「ソーラン節」を日本語でカヴァーしていること!!!タイトルクレジットには、「Solon Bushi (Japanese Folk Song)」と書かれていて、実に惜しい。まぁ、そんなおまけは置いといて、本当に素晴らしいアルバムなので一度聴いてみて欲しい。

The Staple Singersもいつか取り上げたいなぁ。


2010.10.01.