MUSIC

2011.09.01 (Thu)
Stanton Moore
Stanton Moore


1998年にデビューした「Galactic」のドラマーとして知ったのがそもそものきっかけだった。当時は「Soulive」や「Medeski Martin and Wood」など、新しい感覚のインストゥルメンタルバンドが次々と出てきて、いろいろと聴いたりしていた。その中でも一番気になったのが、「Galactic」であり、そのドラマーStanton Mooreだった。

2009年1月に開催された「ドラムマガジンフェスティバル」では2日目のパフォーマンスしか観ることができなかったのだが、その日説明していたルーディメンツの考え方や、デモンストレーション演奏など、この日のStanton Mooreのステージが観れたのはオレのドラム人生の中でもとても大きい出来事だった。

-Coolin' Off / Galactic-


James Brown、The Meters、Tower Of Power、など古き良きファンキー・ミュージックを感じさせる1枚。ゲストボーカルが入っている曲が数曲あるものの、インストゥルメンタル中心の内容だ。記念すべきGalacticのファーストアルバム。

-Flyin’ The Koop-


ソロ名義でリリースされた2枚目。Galacticの音源より楽器が減っているのもあって、さらに各楽器(特にStanton Mooreのドラム!)が自由に演奏しているのがなんともカッコイイ1枚!!!monotone familyでも取り上げている「Fallin' Off The Floor」が収録されているのもこのアルバム。2002年リリース。

-Groove Alchemy-


2010年にリリースされたソロ名義での4枚目。いきなりの現代版The Metersのような演奏で始まる「Squash Blossom」からラストの「He Stopped Loving Her Today」まですべてのドラマーに聴いてもらいたい1枚!

-Take It To The Street (The Music)-


教則DVDと本が先にリリースされていたのだが、そのときのセッッションをCDにまとめたものがこれだ。聴いているだけで本当に楽しくなる、そんなNew Orleansの音楽が満載!!!ホーン隊にはThe Dirty Dozen Brass Band、ベーシストはNew Orleansの伝説のバンド、The MetersでおなじみのGeorge Poter Jr.が弾いている!!!DVDには「A Traditional Approach」と「A Modern Approach」の二つがリリースされていて、New Orleansのクラシック音楽を現代のテクニックを絡めながらStanton Mooreが解説している。

今後もますます目が離せないドラマーだ。

2011.09.01.
2011.08.01 (Mon)
Cream
Cream

are

Eric Clapton (Gtr. Vo.)
Jack Bruce (Vo. Bass, Harmonica, Piano, Cello )
Ginger Baker (Drums, Percussion, Vo.)

The Yardbirds、John Mayall's Bluesbreakersですでに人気絶頂だったEric Craptonと、イギリスのミュージックシーンではスーパープレイヤーと認められていたGinger BakerとJack Bruceが結成した超スーパーバンドがCreamだ。もちろんこのバンドの存在は昔から知ってはいたのだが、Creamの音源にはなかなか手が伸びなかった。のだが、ここ最近、自分の中のBlues、Jazz熱が上がるにつれ自然と興味が向かっていった。Eric Craptonのプレイもさることながら、Jack Bruce、Ginger Bakerの二人のプレイにも注目してもらいたい。活動していた期間は約2年半と短いが、残された4枚のスタジオ録音盤と数枚のライヴ盤には3人の卓越した演奏力と、それぞれの音楽センスが火花を散らしているのがよくわかると思う。

-Fresh Cream-


1966年リリースの1stアルバム。第2弾シングル「I Feel Free」で幕をあけるこのアルバム(当時はイギリス盤、アメリカ盤で収録曲が違ったようだが、現在発売されているものは統一されているようだ)。 Muddy WatersやHowlin' Wolf、Robert Johnson、Skip Jamesといったブルースマンのカヴァーが多いのもこのアルバムの特徴だ。中でもMuddy Watersの「Rollin' And Tumblin'」はJack BruceがBassを演奏せず、Harmonicaと歌のみなんだが、それが、とてつもなくカッコイイ!!!全編にわたるGinger Bakerの的確なドラミングが素晴らしい!

-Disraeli Gears-


Creamと言えばこのアルバムを選ぶ人が一番多いんじゃないだろうか。Creamを代表する1967年リリースの2ndアルバム。前作ほどストレートなブルース色は色濃くないが、大ヒット曲の「Strange Brew」、「Sunshine Of Your Love」をはじめ、「World Of Pain」、「Tales Of Brave Ulysses」、「Swlabr」など名曲が多数収録されている。前作に引き続きここでもGinger Bakerは、トリオバンドのお手本のようなドラムを披露している。

-Wheels Of Fire-


スタジオ録音された音源とライヴ録音された音源が1枚ずつの2枚組でリリースされた3rdアルバム。このアルバムではHowlin' Wolf、Albert King、Robert Johnsonのカヴァーが収録されている。Albert Kingの「Born Under A Bad Sign」でのGinger Bakerのドラムがクールでカッコイイ!!!1968年のリリース。

-Goodbye-


文字通り最後のアルバム。このアルバムもスタジオ録音音源とライヴ音源で構成されている。スタジオ録音された音源は、解散が決まった後の最後のレコーディングに各メンバーがそれぞれ1曲ずつ用意したナンバーになっている。Eric Craptonの曲「Badge」にはGeorge Harrisonの名前が共作者としてクレジットされている。1969年リリース。

以上がスタジオ録音盤の4枚だ。Creamが残してくれた音源には、少人数のバンドでの各楽器の使い方、特にGinger Bakerのタムタム、シンバルなどドラムキットをフルに活用する術は本当に勉強になる。

2011.08.01.
2011.07.01 (Fri)
Tony Joe White
Tony Joe White

アメリカはルイジアナ出身のシンガーソングライター。1994年、当時のウルフルズの音楽プロデューサーだった伊藤銀次さんに教えてもらったTony Joe White。たしかその頃、初CD化されたようなそんなタイミングだったんじゃないかな。

現在も音楽活動を続けているTony Joe Whiteのアルバムをさかのぼってみよう。

-Black and White-


1969年リリースの1stアルバム。なんといっても注目すべき点は、後々Elvis Presleyが歌うことになる「Polk Salad Annie」が収録されていることだろう。本家本元の「Polk Salad Annie」には本当にシビレてしまった。Nashvilleのスタジオミュージシャンがバックトラックを演奏しているのだが、ドラマーはJerry Carrigan。「サンコン絶対好きだよ!」と紹介してくれた銀次さんの言葉に間違いはなかった。A面がオリジナル、B面がカヴァーという構成になっているが、Johnnie Taylorの「Who's Making Love」や「Little Green Apple」、「Look Of Love」などヒット曲のカヴァーも素晴らしい名盤だ!

-Continued-


上のアルバムに続いてリリースされた2ndアルバム。基本的には1stアルバムの感じを踏襲している。いわゆる「Swamp Rock」なるものだが、オレも「Swamp Rock」というものが明確に「こういうもの!」とわかっている訳ではない。が、Tony Joe Whiteのアルバムを聴くと、「Swamp Rock」がなんなのか?ちょっとわかるような気がする。このアルバムも「Rainy Night In Georgia」を筆頭に「Elements And Things」や「For Le Ann」、「Woman With Soul」など名曲がたくさん入っている。

-Tony Joe-


1970年にリリースされた3rdアルバム。CD化されたときの音源を紛失してしまい、すぐに廃盤にもなって聴くに聴けなかったとき、下北沢の中古レコード店で¥5500というけっこうな値段で売られていたこのレコード。1週間悩んだあげく、もう一度レコード店に行き買ってしまった。そんなこともあってTony Joe Whiteのレコードの中では一番愛着があるのがこれだ。Jerry Carriganの生々しいドラムで始まる1曲目の「Stud-Spider」から、もう最高!!!このアルバムもB面でカヴァーを取り上げているのだが、Otis Reddingの「Hard To Handle」だったり、Junior Walkerの「What Does It Take」であったり、John Lee Hookerの「Boom Boom」であったり、とそれはそれは素晴らしい歌と演奏なんで、是非とも聴いてみてほしい。心の超名盤!!!

-The Train I'm On-


1972年リリースの5thアルバム。レコード会社も変わったのもあり、Producerの欄にはJerry WexlerとTom Dowdの名前がクレジットされている。バックミュージシャンはNashvilleのスタジオミュージシャンで構成されているが今回は、DrumsにはRoger Hawkins、BassがDavid Hood、鍵盤にBarry BeckettとRonnie Baronという超強力な布陣だ。1曲目の「I've Got A Thing About You Baby」の感じは大好き!

まだまだアルバムはたくさん出ているので、興味のある方は聴いてみてほしい。

2011.07.01.
2011.06.01 (Wed)
The Doors
The Doors

are

Jim Morrison (Vo.)
Ray Manzarek (Key)
Robby Krieger (Gtr.)
John Densmore (Drums)


Oliver Stone監督で1991年に映画化されたこともあり、その時に知った人も多いのでは。2010年にはドキュメンタリー映画「ドアーズ/まぼろしの世界 (When You're Strange)」も公開され、いまだにその人気は衰えていない。Vo.のJim Morrisonの奇行ばかり取り上げられがちなのだが、実際、そのパフォーマンス(?)というか、生き様はハンパなかった。そんなパフォーマンスだけでなく残された音楽も素晴らしいものばかり。

-The Doors-


1967年のデビューアルバム。高校生の頃、初めて聴いたのだが、その頃よりも断然いまほうがよく聴いている!1曲目の「Break On Through」や、大ヒット曲「Light My Fire」、映画「地獄の黙示録」で使われた「The End」、Howlin' Wolfの「Back Door Man」など、名曲揃いのアルバム!

-Strange Days-


ファーストアルバムの勢いそのままに1967年にリリースされたセカンドアルバム。M-7の「People Are Strange」は高校生の頃に公開された映画、「ロストボーイ (The Lost Boys)」の主題歌だったと思っていたら、使われていたのはイギリスのバンド、Echo & The Bunnymenのカヴァーバージョンだったというから驚きだ!いまのいままで、The Doorsのものと思ってたオレって、、、。タイトル曲の「Strange Days」や思わずギターのフレーズを口ずさんでしまいそうな「Love Me Two Times」、10分を超える「When The Music's Over」など、聴きどころ満載だ!2拍3連の決めがあるとThe Doorsっぽく聴こえて来るのは立派なオリジナリティだ!

-Soft Parade-


どうもあまり評価が高くないらしい1969年リリースの4枚目のアルバム。以前はオレの中の評価もそんなに高くはなかったのだが、いやいや、どうして、最近では一番良く聴いているような気がする。もちろん大ヒットした「Touch Me」が入っているというだけで、持っていたようなもんなのだが、タイトル曲の「Soft Parade」がどうやらいまの自分に合っているようだ。あの音使いと、曲の展開が最高だ!!!ブラスセクションが大々的にフューチャーされている「Tell All The People」や3拍子の「Shaman's Blues」、「Wishful Sinful」などなど、印象に残る曲が多い。

コード進行や一つ一つの楽器の音使いがとても個性的で、やはりセンスが光っていると思うThe Doorsの音楽。いまこそ聴いてみてほしい。

2011.06.01.
2011.05.01 (Sun)
RCサクセション
RCサクセション

are

忌野清志郎:Vo. Gtr. Harp
小林和生 :Bass. Cho.
破廉ケンチ:Gtr. Cho.
仲井戸麗市:Gtr. Vo. Cho.
新井田耕造:Drums
小川銀次:Gtr.
Gee2wo:Key. Cho.
春日博文:Drums. Gtr.
厚見玲衣:Key.


日本のスーパーR&Rバンド=RCサクセションと言っても誰も異論はないだろう。それくらいの圧倒的な存在感が現在でも、そしてこれからも続いて行くバンドだと思う。小学生の頃「い・け・な・いルージュマジック」の大ヒットで初めてその存在を知った忌野清志郎さん。それにともなってRCサクセションの存在も知ったのだが、あまりにも最先端過ぎてその頃のオレにはカッコよさがまったくわからなかった。その後中学生から高校生になり、A.R.B.やThe Mods、The Roostersを聴くようになるのだが、RCサクセションにはなぜか向いていかなかった。 恥ずかしながらちゃんと聴くようになったのはつい数年前の事だ。

去年の5月2日、下北沢club251で行われた「KIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2010」に出演するにあたってRCサクセションの曲を初めてコピーしたのだが、これが、最高におもしろかった!高校生の頃、好きなバンドのコピーを夢中でやっていた時のように、気付いたら同じ曲を一人延々、黙々と繰り返していた。そして今年もありがたいことに同じ日、同じ場所で 「KIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2011」に出演させてもらう。この日はRCサクセションと共に忌野清志郎さんが作ったスーパーR&Rの数々が、日本中のいろんなところで演奏され歌われることだろう。オレもしっかりと演奏したいもんだ。

-PLEASE-


永遠の名曲「トランジスタ・ラジオ」「いい事ばかりはありゃしない」収録の1980年にリリースされたスタジオレコーディング4枚目。去年の KIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2010ではホフディランのワタナベイビー氏が「トランジスタ・ラジオ」を歌っていたのを思い出す。新井田耕造氏の叩き出す8ビートがとても新鮮に響いた。勉強ですな。

-BEAT POPS-


「SUMMER TOUR」が小学生のときに当時の音楽番組から流れてきた記憶があるのだが、、、果たしてその記憶が正しいのかどうかあやしいところ。去年のKIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2010で宮田和弥氏が歌った「つ・き・あ・い・た・い」、藤井一彦氏が歌った「君を呼んだのに」が収録されている。1982年リリースの6枚目のアルバム。

-HARD FOLK SUCCESSION-


1982年にリリースされた編集盤。まだエレクトリックになる前の音源集で未発表音源も収録されている。初期の頃のRCサクセションの音源もオレは大好きだ!なかでもこの編集盤にしか収録されていない「あの歌が思い出せない」は是非とも聴いてほしい名曲だ。


2009年5月2日に天国に旅立ってしまった忌野清志郎さん。


素敵な音楽を本当にありがとう!


2011.05.01.
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