MUSIC

2011.05.27 (Fri)
ハート・オブ・ロックンロール 第13回 「アメリカン・ロックンロール・バンド!」

Creedence Clearwater Revival (C.C.R.) are

John Fogerty (Vo. Gtr.)
Tom Fogerty (Gtr.)
Stu Cook (Bass)
Doug Clifford (Drums)



正式名称「Creedence Clearwater Revival(頭文字を取ってC.C.R.)」という、いかにも意味ありげなこのバンド名。訳すと「信念を持って清らかな水を甦らせる」ともとれるらしいが、「Creedence」は友達の名前、「Clearwater」は当時のアルコール飲料のCMからの拝借、「Revival」は前身バンド「The Golliwogs」からの活動再開ということを意味して名付けられた、という説の方が有力なようだ。今回は、アメリカが産んだロックンロール・バンド、みんなが大好きなC.C.R.だ!

高校を卒業した頃にファースト・アルバムを聴いた。The Rolling Stonesもカヴァーしていた「Suzie Q(オリジナルはDale Hawkins)」という曲を聴きたくて借りたのだが、そのときは「ふーん、、、」てなもんで、あまり興味がわかなかった。しばらくして大阪は梅田のエスト1にあったレコードショップ、ワルツ堂(残念ながら、いまはもうなくなってしまった)で「Cosmo's Factory」というアルバムを購入。このアルバムを買ったのがきっかけでC.C.R.もよく聴くようになる。

-Cosmo's Factory-

最初に買ったというのもあり、一番愛着のあるアルバムなのは間違いないのだが、今聴いても内容は素晴らしい!痛快なR&R「Travelin' Band」やHanoi Rocksもカヴァーした「Up Around The Bend」、名曲「Who'll Stop The Rain」、「Long As I Can See The Light」など本当に名曲揃いだ!中でもB面1曲目の「Up Around The Bend」は一番好きな曲だ! 1970年リリースの5作目。

-Bayou Country-

名曲、「Proud Mary」や「Born On The Bayou」、Little Richardのカヴァー、「Good Golly Miss Molly」など強烈なロックンロールが収録されている2作目。

-Pendulum-

「Have You Ever Seen The Rain」収録の6作目。C.C.R.のサウンドの最大の魅力はVo.のJohn Fogertyの声だろう。脳天に突き刺さるあの声は一度聴くと忘れられない。C.C.R.から感じる、暑苦しさ、汗だくさ、土臭さ、泥臭さがオレは大好きだ!


初掲載:2009.05.29.
加筆、修正:2011.05.27.
2011.05.13 (Fri)
これもブルース 第13回 サイケデリックなブルース!
Jimi Hendlix
本名 James Marshall Hendrix



高校2年生のときの話。ゼルダの小嶋さちほさんが大阪のNHK-FMでDJを務めていた番組があった。毎回、いろんな特集を組んでは有名無名問わず、さまざまな曲をかけてくれていたので、当時のオレにはとても有り難い番組だった。 たまたまその日はサイケデリック・ロック特集の日で、覚えているだけでも流れた曲は、The Beatlesの「Rain」や、The Rolling Stonesの「We Love You」、The Monkeesの「Valleri」やらThe Nazzの「Open My Eyes」などなど、なかなか高校2年生には刺激的な曲が並んでいた。そんな番組の1曲目を飾ったのがThe Jimi Hendrix Experienceの「Purple Haze」だった。

-Are You Experienced-
イギリス盤



アメリカ盤


元The Animalsのベーシスト、Chas ChandlerがThe Animals最後のアメリカツアー中にJimi Hendrixと出会い、プロデュースとマネージメントをするべくロンドンに連れてかえり、Noel Redding (Bass)とMitch Mitchell (Drums)とのバンド「The Jimi Hendrix Experience」としてまず「Hey Joe」を録音、その後「Stone Free」とのカップリングで1966年の12月にポリドールレコードからデビュー。翌1967年5月、イギリスで発表されたのがこのアルバムだ。その後8月にはアメリカでも発売された。当時のイギリス盤とアメリカ盤ではジャケット、収録曲目が違うのだが、現在手に入るCDでは曲順が違うだけでどちらも曲数は同じだ。「Purple Haze」をはじめ、「Manic Depression」「Foxy Lady」「Fire」「The Wind Cries Mary」などなど、名曲、名演の数々が聴ける超名盤だ!!!

-Axis:Bold As Love-


まずジャケットのインパクトがすごい!!!サイケデリックの一言で済ましてしまうにはあまりももったいないくらい素晴らしいジャケットワークだ!前作「Are You Experienced」からわずか7ヶ月後の1967年12月にリリースされた2ndアルバム。映画「Easy Rider」にも使われた「If 6 Was 9」や「Little Wing」「Wait Until Tomorrow」「Spanish Castle Magic」「Little Miss Lover」「Bold As Love」などなど、前作に負けず劣らず超名盤!!!

-Electric Lady Land-


ここまでくるとジャケットのインパクトというよりも、何か別の物に見えてくるのはオレだけだろうか、、、。実際、このジャケットはJimi Hendrixの意図とは何の関係もなく、本人もレコード会社の勝手な意向にかなり落ち込んだようだ(現在発売されているジャケットは別のものなのでご安心を!)。そんな3rdアルバムは1968年の10月にリリースされている。前作からの間、ツアーと並行して曲を作りレコーディングされたようだが、その過密スケジュールがプロデューサーのChas Chandlerと、さらにはバンド内にも亀裂を生んでいったようだ。このアルバムのレコーディング中にChas ChandlerはJimi Hendrixのもとを去っている。またこのアルバムはExperienceのメンバー以外で行われたセッションも収録されている。

今まで以上に時間とお金をかけれるようになり、レコーディング機材の向上もあいまって、立体的なサウンド作りがされていたにもかかわらず、最終行程のマスタリング&カッティングで全て台無しにされたと、発売当時Jimi Hendrixは不満をもらしていたようだ。そんな不満とは裏腹にアルバムは初のNo.1に。「Voodoo Chile」を筆頭に「The Burning Of The Midnight Lamp」、Bob Dylanのナンバー「All Along The Watchtower」「Cross Town Traffic」「Gipsy Eyes」などなど、No.1アルバムに相応しい内容の超名盤!!!

-BBC Sessions-


これはイギリスの放送局BBCで行われたスタジオライヴを集めたCDなんだが、なんせ演奏が素晴らしい!!!3人でこの迫力の演奏をされたらたまったもんじゃない、、、。「 (I'm Your) Hoochie Coochie Man」「Catfish Blues」「Hound Dog」「Killing Floor」とBLUESのカヴァーもさすが!!!


Chas Chandlerの言葉を借りると、「僕はブルースだけをやっていたのではJimi Hendrixでヒットは作れないと思っていた」とのこと。Jimi Hendrixのブルースに、Chas Chandlerが加えた「+アルファ」が、 上記の3枚のスタジオ盤を傑作アルバムに押し上げたのは間違いのないことだろう。

これもブルース。

初掲載:2008.04.11.
加筆・修正:2011.05.13.
2011.05.01 (Sun)
RCサクセション
RCサクセション

are

忌野清志郎:Vo. Gtr. Harp
小林和生 :Bass. Cho.
破廉ケンチ:Gtr. Cho.
仲井戸麗市:Gtr. Vo. Cho.
新井田耕造:Drums
小川銀次:Gtr.
Gee2wo:Key. Cho.
春日博文:Drums. Gtr.
厚見玲衣:Key.


日本のスーパーR&Rバンド=RCサクセションと言っても誰も異論はないだろう。それくらいの圧倒的な存在感が現在でも、そしてこれからも続いて行くバンドだと思う。小学生の頃「い・け・な・いルージュマジック」の大ヒットで初めてその存在を知った忌野清志郎さん。それにともなってRCサクセションの存在も知ったのだが、あまりにも最先端過ぎてその頃のオレにはカッコよさがまったくわからなかった。その後中学生から高校生になり、A.R.B.やThe Mods、The Roostersを聴くようになるのだが、RCサクセションにはなぜか向いていかなかった。 恥ずかしながらちゃんと聴くようになったのはつい数年前の事だ。

去年の5月2日、下北沢club251で行われた「KIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2010」に出演するにあたってRCサクセションの曲を初めてコピーしたのだが、これが、最高におもしろかった!高校生の頃、好きなバンドのコピーを夢中でやっていた時のように、気付いたら同じ曲を一人延々、黙々と繰り返していた。そして今年もありがたいことに同じ日、同じ場所で 「KIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2011」に出演させてもらう。この日はRCサクセションと共に忌野清志郎さんが作ったスーパーR&Rの数々が、日本中のいろんなところで演奏され歌われることだろう。オレもしっかりと演奏したいもんだ。

-PLEASE-


永遠の名曲「トランジスタ・ラジオ」「いい事ばかりはありゃしない」収録の1980年にリリースされたスタジオレコーディング4枚目。去年の KIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2010ではホフディランのワタナベイビー氏が「トランジスタ・ラジオ」を歌っていたのを思い出す。新井田耕造氏の叩き出す8ビートがとても新鮮に響いた。勉強ですな。

-BEAT POPS-


「SUMMER TOUR」が小学生のときに当時の音楽番組から流れてきた記憶があるのだが、、、果たしてその記憶が正しいのかどうかあやしいところ。去年のKIYOSHIRO MEMORIAL~Tribute to King of Soul 2010で宮田和弥氏が歌った「つ・き・あ・い・た・い」、藤井一彦氏が歌った「君を呼んだのに」が収録されている。1982年リリースの6枚目のアルバム。

-HARD FOLK SUCCESSION-


1982年にリリースされた編集盤。まだエレクトリックになる前の音源集で未発表音源も収録されている。初期の頃のRCサクセションの音源もオレは大好きだ!なかでもこの編集盤にしか収録されていない「あの歌が思い出せない」は是非とも聴いてほしい名曲だ。


2009年5月2日に天国に旅立ってしまった忌野清志郎さん。


素敵な音楽を本当にありがとう!


2011.05.01.
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